マチナカの小さな市場とかわいいお店たち ~ Dufferin Grove FM ~

トロントはすでに何度か雪が降りすっかり冬モード。私の大好きなファーマーズ・マーケットも、ほとんどが10月半ばのサンクスギビングあたりにクローズし半年後の春を待つことに。


しかし、屋根付きの倉庫やコミュニティセンターが隣接しているところは、通年でオープンしているところもあり、露地育ちの葉モノ野菜はないものの、やっぱりその雰囲気が恋しくて行きたくなっちゃう。

この秋は日本行きや濃い仕事で行けていないので、今日は去年のマーケットを思い出しながらアップ。場所はトロント繁華街からちょっと西側に行ったDufferin Grove(ダファリン・グローブ)というエリア。

ここの市場、Dufferin Grove Organic Farmers' Market  は、通年かつ、平日木曜の午後3時~7時という、週末朝市とは全く違う日時で開催している市場。仕事帰りに寄れるという人も多いだろう。


小さいスペースながら、オーガニックのパンや野菜、貯蔵品、スイーツと、各カテゴリー1つずつベンダーがいるので、ちょこっと寄ってちょこっと買っていくにはちょうどいい。

カナダ・オーガニック認証された野菜たち

私はこの日新鮮な大根と水菜をゲット。(なぜか日本の野菜を何種類も売っていた)

そこで野菜を売っていた男性は、たまたまこれなくなった栽培者の代わりに来ている人で、慣れない袋詰めをしながらお金を渡した私にこうつぶやいた。

「しかしよ~、オーガニックなんて言って、食べてわかるのかよ。俺は全然わからないし気にしねえけどな、ははは、ありがとよっ!」

「オーガニックなんてどうでもいい」おじさん。接客の合間にスープをすする。

はは、なんだか正直でいいな。確かに味で誰にでも明確にわかるものではないものね。そんなことを言う人からオーガニック野菜を買うのも面白い。

さて、お次はパン屋さん。買う・買わない別にして、パン好きな私はファーマーズ・マーケットに行けば絶対立ち寄るのだ。ここのパン屋さんで私が目についたのは、、、パンの置き方。


パンの湯気・湿気をやさしく吸い取り逃がすため、パンを厚手の布でくるんでバスケットに入れて売っている。何だかすごーく大事にされているようで、こちらも暖かい気持ちになった。

そしてパン屋の前で予期せぬものが、、、なんと、屋外のピザ窯!ブリックオーブン!


ここはアフタースクールのセンター&公園的なエリアなのだが、そんなところにピザ窯があってビックリ!


この日は冷たい雨がしとしと降っていてちょうど身体が冷えていた。そんなところに焼き立てピザが上がってきたものだから、それはもう食べるしかない!

トマトソースとチーズのごくシンプルなピザ。しかし、薄い生地がとっても香ばしく美味しく焼けていて、むしろこの方が石窯から出たばかりの味と食感と香りを楽しめる。


ということで、ここはピザ窯にやられたー!というマーケットだった。

* * *

さて、マーケットをあとにして向かったのは、さらに西側にある、南北に斜めに走るダンダス・ストリート・ウェスト。(Dundus St. West) この道沿いは、ここ数年で古い店が新しい店に生まれ変わっていて面白い、と何かの記事で見て行ってみたかったのだ。

といっても、結構長い道なので、その道とクロスしているロンスバルズ・アベニュー(Roncesvalles Ave)付近を少し散策。そこにはかわいい店がいくつもあって歩くのが楽しかった。

ハーブと漢方の店。奥でアロマセラピーやマッサージも。


かわいい紅茶やさん。ディスプレイもいい雰囲気。




カフェで一息。肩の凝らない、ご近所さんが集うようなアットホームな雰囲気だった。



いつもは郊外の大きなファーマーズ・マーケットに行く私。この日初めて市内の小さなマーケットを体験したが、帰り道に街をぶらぶらすることも出来ちゃうから、これもまたいいな、なんて新発見があった。

これからどんどん寒くなるけれど、私は負けずに通年のマーケットに行くぞ!また新しいところを開拓する気満々!

この日入手した新鮮な日本野菜!

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