カナダ・デイといつものカフェ、そして後半戦へ

イギリスの一部であったカナダのいくつかの州や植民地が連邦となって自治を始めた1867年から数えて、カナダは今日71日、150回目の建国記念日(カナダ・デイ)を迎えた。



1867年は、日本で言えば大政奉還があった年。その前には長~い歴史があるから、カナダは「国」になってからは、まだまだ若いなあ、とつくづく実感。

それにしても、自分がカナダにいる数年の間に、キリのいい150周年に立ち会えるのは何となく嬉しい。50年区切りで言えば、前回私は生まれていないし、次回は死んでいるだろうし。(笑)
 
最初で最後の50年の区切り!?

滅多にない「50年」区切りの年だから、今年はいつになく早い時期から150年を記念したいろんなイベントやサービスが盛り上がっていたように思う。
  
ル・クレーゼの Canada150記念版。赤x赤が可愛い!

150周年にちなみ、スーパーではいろんな食品が、$1.50に。


そして今日はもちろん各地で大々的なイベントや花火が。

私は、人混みや列に並んで何かを待つのがあまり好きではないから、こういう時はあえて出かけないことが多い。もっとも今日は仕事があったからどちらにせよ無理だったのだが。

代わりに、休憩時に近所のイタリアンカフェに行った。思えばミーティングが続いたり北の職場を行ったり来たりだったのでしばらくぶり。

だからよく知った場所のよく知った味は一瞬新鮮に思えたけど、馴染みのカプチーノを三口ほど飲んだら「いつもの場所」的な感覚が蘇り、安堵感がやってきた。

「ああ、ほっとする。下手なイベントに行くより全然こっちの方がいい。」と、心底思った。 


こちらは祝日になると、スーパーやホームセンターなどの日常的な店や銀行などは、一切閉まってしまう。こんな用事を足せない、行き場のない日こそ「いつものカフェ」が開いていると非常にありがたい。

「もし自分がカフェやバーをやるんだったら、人が閉めている時は開けて、何でもない平日の1日に閉めるよな。」

なんて真剣に思ったりもした。それだけ今日は祝日に開いていたカフェがありがたかったのだ。

普段コテコテなイタリアンカフェも、今日は壁にカナダ国旗が。

それから、、、カナダ・デイというのは、ちょうど下半期の初日にもあたる。

普段は過ぎた時間を振り返ると「早い」と感じることが多いが、なぜか今年は時間が過ぎるのが遅く感じていた。

だから、正直、ようやく半分か!という感覚だが、いったん夏になってしまえば早いもので、すでに予定されている向こう1,2カ月の仕事をバタバタとこなしているうちに、そして今育ていている野菜たちの成長を見守るうちに、きっとあっという間に寒くなってしまうのだろう。 

成長途上のオクラ!

この前遅い春がやっと来たと思ったら、もう「寒くなるまであと3ヶ月半!」というタイミングである。それで今日は下半期の予定もざっくり立てることになった。

といっても、正味30分程度の休憩である。時計は午後4時を指し、私は慌てて帰り支度を始めた。今日はボスの奥さんが不在なので、家事を手伝うことにもなっていたのだ。犬たちの世話もある。

「さて、夕飯は何にしよう?」と、まるで主婦が現実に戻るようにカフェを出た。

10時に花火が始まり、予想通り犬たちが花火の音を怖がっている。花火を聞きながら、そして犬たちの背中を時々さすりながら、今このブログを書いている。

これが私の今年のカナダ・デイ。

来年のカナダ・デイは何をしているかな?どこにも行かず、また馴染みのカフェで下半期の予定に想いを巡らせているかな?

うん、それも悪くない。 




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