投稿

2月, 2017の投稿を表示しています

私から私へ

イメージ
先日、日本の実家から送ってもらった郵便物の束に、以前勤めた仙台の会社からの封書がひとつ入っていた。それはなんと、遡ること約 13 年前の 2003 年、組合の企画で書いた『 10 年後の私へ』という、未来の自分へ宛てたメッセージカード! 本当なら 10 年後= 2013 年に届くべきものだったが、その後私は退社してしまったためか、何かの手違いがあり、最近ようやく発送されたのだった。 いや~、ビックリ。何を書いたかどころか、こんなカードの存在自体全く覚えていなかった。 10 年前の私は、 10 年後の私に一体どんなメッセージを送ったのか? おそるおそる封をあけて開いたカードに書いてあったのは、、、、、 ”これでご飯でも食べなさい  32 才の私より”   ぷっ。 10 年もの歳月をかけて送ったメッセージが、、、これ?しかも千円札同封されてるし! あまりにもワクワクで開けただけに、拍子抜け&アホらしくて笑ってしまった。 が、次の瞬間、「私らしいな」とも思った。私は子供の時からどこか天邪鬼だったり奇をてらったりするのが好きなところがあるのだ。 あるいは、これを書いた 2003 年後半は、残業三昧の日々で全く余裕がなく、とっとと提出してしまいたかった、というのもありえる。現に、この手紙の中には、仕事、家庭、健康といった項目もあるのに、そこには何も書いていないから。 あるいは、私が退社したのはこの年の年末だったので、私なりに 10 年後の私がちゃんと食えているか、微妙に心配していたのかもしれない。(笑) いずれにしても、過去の私からの手紙によって、しばし当時のことを思い出したり、自分の性格を考えたりで、面白いひとときを過ごした。 * 仙台時代、少し似たようなことをやったことがある。 行きつけのバーで、その時いた常連の女性と一緒に、「プチ・タイムカプセル」とばかりに、面白半分に 1 年後の自分に手紙を書いたのだ。手紙といっても、メモ用紙に1行、思いついたことを半分酔っぱらって殴り書いただけなんだけど。 バーのお姉さんは、その手紙をちゃーんと封をしたまま保管していてくれて、 1 年後に私たちに渡してくれた。たった 1 年なのに、私は手

トロントは建設ラッシュ!

イメージ
先日カナダの 2016 年の国勢調査の人口データが発表された。カナダ総人口は約 3,500 万人と、アメリカの約 10 分の 1 、かつ、約 3,900 万人もいるカリフォルニア州単体よりも少ないことになるが、過去5年の 人口上昇率 で言うと、カナダは G7 の中でトップだそうだ。 Canada Is The Fastest Growing Country In G7  < 2/8/2017 Huffington Post> 日本は狭い国土に1億人以上いるから、その何十倍もの広さの土地に 3,500 万人と聞くと、「えっ、たったそれだけ?」という気もするが、カナダはほんの 20 年前は 3,000 万人にも達していなかったのだから、毎年相当数が増えているのだ。 後押ししているのは移民の数。 2011-2016 年の人口増加のうち3分の2は移民(難民も含むと思われる)によるものとのこと。カナダは移民歓迎の国、人道援助目的だけでなく、産業発展のためにも頭数は必要であろう。 ちなみにカナダ国内で特に人口上昇率が高い都市は、地下資源が豊富でカナダ-アメリカ間のパイプライン建設も予定されているアルバータ州の中のカルガリーとエドモントン市。そして広大な穀倉地帯であるサスカチュワン州のサスカトューンとレジャイナ市。 カルガリーの位置。エドモントンはその北にある。Googleより 数だけで言えば、今だトロント・モントリオール・バンクーバーの3大都市付近だけでカナダ総人口の約3分の1を占めるが、その3都市だってそれなりに人口上昇している。 特に最大都市トロントは、アメリカと合わせても第四の都市(1.ニューヨーク、2.ロサンゼルス、3.シカゴ)だが、周辺の経済圏を足すなど、数字の取り方によってはもはやシカゴと並んでいる。 航空系国際機関のあるデータによると、北米で 2014 年から 2015 年の間で外国人乗客数が最も伸びた空港は、ニューヨーク・JFK空港を抑えて、トロント国際空港が1位だそうだ。 自分もトロント郊外に住んでいて、その勢いはつぶさに感じ取れる。 とにかく建設ラッシュ。一軒家やコンドミニアム、大きな病院やモール、ハイウェイに道路拡張。地下鉄も延伸。とにか

森の恵み ~松葉のスイーツ~

イメージ
カナダは言わずと知れた コニファー( Conifers= 針葉樹) の宝庫。 今は真冬だけれど、いろんな種類の針葉樹がすくっと立ち濃い緑を保っていて、それらを眺めた時、こちらまでシャキッと背筋を伸ばしたくなってくる。 そしてなんといってもあの爽やかな森の香り!キャンドルやコロン、バスソルトなんかも、その大好きなコニファー系の香りを選ぶことが多い。日本でもヒノキの香りは人気だものね。 そんなコニファー好きの私にうってつけのイベントが昨日、トロント郊外であった。それは、松の葉(針)や実の効能を知って料理や治癒に使うためのワークショップ。 前半は栄養素についてのレクチャー。松の葉はとにかくビタミン A 、 C 、 B1 、 B2 、 B3 といったビタミンが豊富に含まれている。ビタミン C においては、なんとレモンの5倍だそうな!(※注) (注:枝に五葉ずつ生えている、ストローブマツ (Eastern White Pine) についてのデータであり、他の松の種類では含有物が異なる。また、ビタミン C を摂りたい場合、養分が溶けだすのを防ぐため、熱湯にさらさず、 70 ℃くらいに冷めたお湯を使用すること。) 他にも、カルシウム、鉄分、リン、カリウム、ナトリウムを含有。酸化防止力が高いことは結構知られているだろう。 松葉オイルはコレステロールや血圧を下げるのに利くそうだが、単にローションやバスオイルとして香りを楽しむだけでも、十分にリラックス効果があると思うな! 松の実の方も栄養素が豊富で、たんぱく質、脂質、繊維質、鉄分、マグネシウム、ベータカロチン、そして何種ものビタミン他を含む。松の実は使い勝手がいいから手軽に摂取できる。 とまあ、こういう知識はもちろん助かるが、何といってもこの日のお楽しみは、 松の葉を使ったスイーツ作り! 10名の参加者たちは3つのグループに分かれて、3種のスイーツを作った。 1)私のグループは、松葉のオートミールクッキー!乾燥して細かくカットした松葉がどっさり入っている。作っているときから松葉のいい香り。 そして焼き上がりもいい香り!松葉がたっぷり入っている割には、味は控えめになっていて、苦めの