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ナイヤガラ

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  カナダの名所と言えば、『ナイアガラの滝』が上位に上がるが、そういやこれまでナイアガラのことを書いたことがなかったような。(最近、自分が過去に何を実際に書いて何をまだ書いていなかったか憶えていない笑) もうカナダに来て10年になるのに書いていないとしたら、私は近況や心境をブログに書くことがほとんどだから、ベタな観光名所は頭に浮かばなかったのかも。あるいはもう何度も行ったから特別に感じなくなったか? では、過去のエントリと重複しているかもしれないけど思いつくままに書いてみよう。ネタばれになるので、いつか行こうと思っている方は今日はここでストップを。 * * * 車ですぐ行けちゃうからもう何度も行っている場所とはいえ、もちろん行けばその壮大さに毎回感動する。どちらかと言うと、吸い込まれそうで怖さを感じる。滝の脇の半洞窟から、滝の裏側をのぞくことも出来るがやはり「すごい」と「怖い」が交差する。 日本から知人友人が来た際に何度か連れて行き、霧の乙女号に乗ったが、乗るたびに滝つぼに吸い込まれるんじゃないかとビビっていた。船は何万回も出ているからそんなことはありえないとは思いつつ。ただし、滝にかかる虹は何度見ても美しい。二重の虹もよく見られる。 ちょっと別な滝の顔を見たければ、夜のライトアップや冬の滝の光景も悪くない。 実は、初めてナイアガラに行ったのは今の滞在が始まった当時でなく、旅行で来た90年代半ばだ。しかし買い物した店のことばかり憶えていて、滝自体のことを全然憶えていない!当時の写真によると、霧の乙女号にも乗ったが、船から滝を見た記憶がさっぱりない。 アメリカ側の滝 90年代にちょこっと寄っただけの土産屋のことは憶えていた。。。 やれやれ、その後カナダに住むことになり、再訪できて良かった。今はちゃんと滝の光景を憶えているから。 2回目訪問以降は、滝はもちろん、ニコラ・テスラの像や彼ゆかりの壮大な水力発電所、大きな橋の上の国境なども見どころであることがわかった。滝につながる河はとにかく崖が高く幅も広いから、河の景色だけでも圧倒される。 二コラ・テスラ、滝を臨む 大規模な水力発電所。河の向こうは米NY州。 橋の上の国境。 滝から車で15分ほど走ったところにあるナイヤガラ・オン・ザ・レイクというエリアはぶらぶら歩くのにいい。可愛いお店やレストランが並び、時計塔やクラシックな

2023年の終わりに

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少し前にニューヨークにさくっと行ってきた。 前回行ったのは5年前くらい?COVIDの間は行けなかったのは当然だが、「いつでもすぐに行ける距離」だと、つい延ばし延ばしにしちゃう。 この時期限定のロックフェラーセンターのツリー でも、秋の初め頃、かつての人気番組『Sex and The City』の続編『And Just Like That』を見ていて、無性に行きたくなったのだ。 SATC といえばセントラルパーク 到着直後は、地下鉄の乗り換えとか、以前の記憶を辿る「チューニング」で脳が少しバグったけど、移動を重ねるにつれ感覚が戻ってきた。 パンデミックの間に店や観光施設の入れ替わりはあったにせよ、街の雰囲気は変わっていなかった。 Macy'sのデコレーションもこの時期ならでは 知っている人とはあえて誰とも会わなかった。ほんの数日の滞在だし、今回は思い出の場所をメインに、ただただ歩きたかったから。 以前この荘厳な St. John the Divine近くに 住んでいた 時々宿題をした市立図書館 馴染みのストリートや駅。気持ちが「しっくり」きた。今は住んでいない場所だけど、時間や空間の差を感じなかった。単に自宅からちょこっと買い物に出かけてきた感覚。 トロントや今住んでいる町の方がまだ馴染みがない。ニューヨークにいた頃のように、頻繁に社会活動をしたり、出歩いていないからだろう。いまだにニューヨークの方がスイスイ動ける慣れた街なのだ。 かつての職場の近く、証券取引所 今回、ひとつ自分への贅沢はブロードウェイショウ。住んでいた頃は学生で余裕がなかったことはもちろん、正直あまり興味がなかった。 しかし、映画で『ハミルトン』を見てから、おお、これは舞台を観たい!と思い続けていて今回鑑賞。期待を裏切らない、感動のショウであった。 古く豪華なリチャード・ロジャース劇場 いくつかの美術館も回ったが、ニューヨークではとにかくいろんなタイプのエンタメやアーティストの才能を垣間見て刺激を受ける。こうやってユニークな創作物で多くの人を感動させるなんて! 自分が持たなかった世界だからこそ、憧れとやきもちのような気持ちが交差する。 自分の人生への悔いはないが、子どもの頃からアートな環境にいたら、あるいはもっと自分の感情や感覚に素直に従がえる文化にあったら、どうなっていたかな、なんて想像し

秋の森、秋の雲

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8月の終わりから徐々に始まった紅葉が、ピークを過ぎようとしている。  木によって色づくタイミングが違うから、早い木はもうすっかり落葉して枝だけに。 天気が良ければ冷気も気持ちいい。とにかく森を歩きたくなる季節だ。 しかし、紅葉のピークと晴天と週末のすべてが重なることはなかなか難しい。だから3つのうち2つでも重なれば GO !  今月は曇っていたけど、2度ほど自然保護区を歩いた。森の中は針葉樹も多いから街路樹のようにそれほど赤や黄色は見れないが、それだけに紅葉した木は際立って美しく見える。  朽ちた切り株にしっとりみっちり生えた深緑の苔。そこへ乾いたカラフルな葉が落ちているシーンはいつでも心に染み入る。  雨のあとはたくさんの種類のキノコも簡単に見つけられて楽しい。ニューヨーク時代は(食用)キノコ狩りによく行ったけど、今は撮影・鑑賞のみ。  美しいけど、鮮やかな色はおおうにして毒キノコ、、、 霊芝っぽいけどそうかな? 雨のあと、生えたばかりのベイビーきのこ。 これはおそらくサプリや健康食品で人気のターキーテール?(カワラ茸 ) ところで、曇っていたらいたで、ダイナミックな秋の雲を楽しむことができる。カナダは大都市以外はとにかく空が広いから、ものすごい迫力ある雲を空一面に見ることができる。  青空に浮かぶ真っ白な夏の雲もいいが、おどろおどろしい、凄みのある秋の灰色の雲もいい。  カナダは感謝祭も終わり、次のハロウィンが終わると、冬モードに入る。ハロウィンの頃に初雪が降ることも珍しくない。 パンプキン畑!(デコレーション用のでかいやつ) 冬時間への切り替えももうすぐだ。 あと、1,2回は秋の空と秋の森を楽しみたい。

世界はどこへ行く

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8 月の初めからすでに商店ではハロウィングッズや秋のデコレーションを売り始めていたが、ついに実際の季節が追いつき、今や街は紅葉で彩られ、民家の玄関先にはパンプキンが置かれている。 カフェならパンプキンスパイス・ラテやパンプキンマフィンが前面に。スーパーもそう。何かとパンプキン味の食品が並ぶ。 夏から秋への変化は1年の中でも特に早い気がする。常に2か月先を行くコストコや1ドルショップは、今はもうクリスマス商品を並べている。それらを見ると一気に「年末」を感じる。 それにしても、今年は、世界のあちこちからくる自然災害のニュースを多く聞いた。気候変動が加速しているのか、年々ひどくなっている気がする。 私が勤務する会社はフランチャイズ・ビジネスなので、日々北米あちこち(時には中東)のセンターとやりとりする。 北米で勤務し始めた10数年前から、業務上時差をやりくりするのは慣れているが、最近はあまりに多い自然災害のニュースも頭に入れておく必要が出てきた。 例えば、カナダ東南、アメリカメイン州の東側にあるノヴァ・スコシア州のとあるセンター。 春から夏にかけて山火事が迫り、一時避難を余儀なくされた。その1か月半後、今度は悪天候による洪水。 テキサスの熱波、フロリダの台風など、現地センターのオーナーと話す際、まず安否を気遣う機会が何度かあった。 そうそう、インディアナ州にいる知人もこれまで来たことのない竜巻で家が半壊。私のいるエリアも、見たことのない大きさ・量の雹に見舞われたっけ。 自然災害だけでなく、世情も不穏になってきている気がしてならない。アメリカは政治的に分断され、銃による事件や差別は悪化、ドラッグ問題や暴動もひどい。 SNSが発達して、以前からある問題がさらに目に見えるようになったから「悪いニュースが増えた」と感じるのかもしれないが。 平和だったカナダも、最近はアンチ・トルドー首相の風潮があり、トロント付近では犯罪も増加、経済も高インフレで人々は不満気味。移民受け入れで人口が増加しているが、住宅や医師や先生の数が追いついていない。 。。。なんだか希望あるニュースが少ない気がする。。。 せめて自分がワクワクすることをしよう。なんだろう?今なら森のウォーキングかな!